お手本通りにやってごらん

 

いつも有難うございます。
エースセミナーの福永です。

 

「お手本の通りにやってごらん」
勉強の初歩段階にある生徒の皆さんにかける言葉です。
お手本を見て、やり方を理解できたなら、後はその通りにやればよいだけの話なんですが、これがなかなか出来ないんですよね。

 

勉強に限らず、何かを身につけようとする時に、共通する内容です。
「守破離」の「守」に当たります。

 

思春期に入って、「自分なりの考え方」というものが出てくるようになると、人の話に耳を傾けることって、本当に難しくなるんですね。
私もそうでした。

 

でもひとたび、自分なりのやり方でやるよりもお手本の通りにやった方が上手くいく、ということが実感できると、上達のスピードは一気にハイパースピードに加速します。
私もそうでした。

 

本日の授業時に、数学の計算問題で苦戦していた生徒が、授業後半では、まるで「数学の神様」が降臨したかの如く、スラスラと解きまくり、しかも全問正解するようになった生徒がいます。
授業前半は、「とにかくお手本通りにやる」ことだけを言い続けました。
何度言ってあげても途中で勝手にやり方を捻じ曲げてしまうんです。
自分で勝手に複雑にして難しくしてしまうんです。
単純にお手本通りにやりさえすれば良いだけなのですが…。
何度も何度もその繰り返しです。
その間、「お手本通りにやってごらん」としか私からのアドバイスはありません。
生徒自身が気付くまで、延々と「我慢比べ」が続きます。
短気な性格の私にとっても、本当に本当に「忍耐」の時間です。
気付くまでの時間には、勿論、個人差がありますが、それでも、どんな生徒であっても、必ず気付く「時」が訪れます。
例外はありません。
ただ、この「忍耐の時間」に耐え切れずに問題を解くことを自ら放棄して逃げ出してしまうことで、「時」を迎えるまでに長～い年月がかかってしまう生徒もいるにはいます。
今日の授業では、見事に乗り越えてくれました。
拍手喝采です！

 

とは言え、まだまだ先は長いです。

「数学の『神様』まではいかないけど、数学の『天使』ぐらいがちょっと試しに降りて来たみたいだね～」などと話してあげたら、それでも随分嬉しそうにしていました。
少しずつでも自信をつけていってもらいたいです。

 

お陰様で私福永も野澤も元気です（本日の検温結果＝福永３５、７℃、野澤３６、５℃でした）。

 

生徒の皆さんと保護者の皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
明日もよろしくお願いします。