見える生徒と見えない生徒
いつも有難うございます。
エースセミナーの福永です。
昨日は中学生の皆さんのテスト対策と高校生の授業を行いました。
昨日の対策は学年ごとに時間帯を区切ったため、生徒の皆さんが入れ代わり立ち代わり来てくれて、朝からずっと忙しくしておりました。
本日は、皆さん暑~い時間帯に来てくれて、集中して取り組んでくれました。
市内の中学校は皆、今週がテストの実施となりますので、いつにも増して真剣そのものでした。
ところで、我が家の上の娘は、今年で入社2年目の社会人です。
まだまだかけだしのヒヨッコです。
優しくも厳しい先輩にビシビシと鍛えていただいているところです。
毎日毎日、娘は娘なりに責務を全うすべく懸命に取り組んでいるのですが、ベテランの先輩から見れば、まだまだなんですね。
捉え方はいろいろあると思いますが、ベテランと新人の違いとして「モノの見え方の違い」というのが挙げられそうです。
新人さんには見えないものが、ベテランの目には見えているんですね。
勉強にも同じことが言えそうです。
初心者レベルの生徒に見えないものが、ベテランレベルの生徒には見えているんです。
本日の対策授業では国・数・理を扱いました。
教科書が改訂されたことに伴って、教科書準拠の問題集も結構変わっています。
特に国語は、やたらと「記述」問題が増えました。
「○○字以内で答えなさい」というものに加えて、「あなたの考えを述べなさい」というものも普通に扱われています。
「記号の問題なら何とかなるのに、記述問題はちょっと…」という生徒が多いです。
国語に限らず、どの科目においても記述問題が出されるようになりました。
ニガテな生徒には、本当に大変なことになっています。
「何をどう書いたら良いのかさっぱり分からん」状態の生徒も結構います。
では、ベテランレベルの生徒は、こんな問題にどう対処しているのでしょう。
自分の内側から言葉が出て来ないのです。
どれだけ考えたって、「う~ん」と唸ったって、出来ないものは出来ないんですよね。
ですからベテランレベルの生徒は、サッサと模範解答を見て、「解説」を納得できるまでじっくり読むんですね。
こうやって、「さっきは出来んかったけど、今なら出来るぜ」というレパートリーを一つずつ増やしていくんですよね。
次に似たような問題が出てきた時に、今回身につけた解き方を使って正解を導き出すんですね。
初心者レベルの生徒の中には、「そんなん、ずるい!」とか「自分で答えを導き出さないなんて卑怯や!」とか言ってくれる者もいます。
本当にそうでしょうか。
「今の自分のチカラでは出来ない」ということを知って、「出来るやり方」を素直に学んでいくんです。
人として生きていく上でとても大切な姿勢だと、私は思いますが、皆様いかがお考えでしょうか。
この辺りが、ベテランレベルの生徒に見えていて初心者レベルの生徒には見えないものなんでしょうね。
生徒の皆さんには、勉強というものを通じて、いろんなものが見えるようになっていただきたいと思います。
お陰様で私福永も野澤も元気です(本日の検温結果=福永35、7℃、野澤36、4℃でした)。
生徒の皆さんと保護者の皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
今週もよろしくお願いいたします。