いつも有難うございます。
エースセミナーの福永です。
中学校の教科書が今年から変わりました。
特に英語では、これまで高校で学んでいた「現在完了進行形」や「仮定法」を中3で学んでいます。
これまで「難しい」ために扱われなかった単元なのですが、実際にやってみると、問題なくこなしている生徒が多いです。
「簡単」とか「難しい」とか言っていた基準って、一体どこにあったんでしょう。
ところで、小学校の教科書は一足先に昨年から改訂されています。
小5の国語の教科書では、アンパンマンの作者である、やなせたかしさんの伝記が取り上げられています。
その中に次のような言葉が出てきます。
「どの国も、自分たちこそが正しいと思って、戦争をする。でも、戦争は結局、殺し合いだ。いろいろなりくつをつけて戦うけれど、正義の戦争なんていうものは、ないんだ。」
よく「話せば分かる」と言われるのですが、話し合っても分かり合えないから喧嘩になるんですよね。
お互いに「正義」をかざしているわけですから、これは本当に難しい問題です。
「正しい」とか「間違っている」ということの基準って、一体どこにあるんでしょうか。
小学生の授業で、この一文を扱っている時、ふと考えさせられてしまいました。
漫画の「ワンピース」に出てくるドフラミンゴも言っています。
「海賊が悪!? 海軍が正義!!? そんなものはいくらでも塗り替えられてきた…!!! “平和”を知らねえガキ共と“戦争”を知らねえガキ共の価値観は違う!!! 頂点に立つ者が善悪を塗り替える!!! 正義は勝つって!? そりゃあそうだろ 勝者だけが正義だ!!!!」
長~い人類歴史を振り返ってみれば一目瞭然です。
これまでず~っと「勝った者が正義」だったんですよね。
だから「正義は必ず勝つ」んですね。
でも、これって「チカラによる支配」です。
一時的には支配・被支配の関係が成り立ったとしても、いつまでも続くものではありません。
人の「心」って、チカラによって支配されることは無いからです。
そんなふうに考えると、「正義」をかざして江戸幕府を倒した明治新政府よりも、民を思い国を思って自ら刀を鞘に納めた徳川慶喜公の方が、はるかに偉大であるようにも思えてきます。
やなせたかしさんの伝記を読みながら、いろいろと考えさせられました。
保護者の皆様は如何お考えでしょうか?
お陰様で私福永は大変元気です(本日の検温結果=35、6℃でした)。
生徒の皆さんと保護者の皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
今週も無事に終えることができました。
本当に有難うございました。
来週もよろしくお願いいたします。